歯ぐきの健康

こんにちは。我孫子中央歯科室です。

みなさんの歯ぐきの色は、どんな色ですか?
むし歯には気を付けていても、歯ぐきの色や状態を気にしている方は少ないかもしれません。
今回は、歯ぐきのケアについてお話ししますね。

健康な歯ぐきとは?

歯ぐきには、体内に細菌が繁殖するのを防いで歯の組織を守る働きがあります。
健康的な歯ぐきは、歯と歯ぐきの間にすき間がなく、キュッと締まり薄いピンク色。指先で触ると少し硬く感じるくらいの弾力があります。
歯と歯の間が三角形をしていれば、健康的な歯ぐきといえるでしょう。
また健康な歯ぐきには表面に細かなくぼみがあり、オレンジの皮のようなプツプツが見られます。これは「スティップリング」と呼ばれ、歯ぐきの線維が歯槽骨にギュッとくっ付き、引っ張られることで生じるものです。歯周病で炎症が起き、歯ぐきの線維がぶよぶよに緩むと消えてしまいます。

一方で、歯ぐきの色が紫や赤黒くなっている場合は、歯周病にかかっているかもしれません。
ブラッシングやフロスを使用したときに出血があれば、歯ぐきが弱っているサインです。
このような状態を放置しておくと歯周病が少しずつ進行して、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
「歯ぐきの色が変わった」「歯ぐきの腫れが気になる」「ブラッシングすると出血がある」などの気になる症状は、そのまま放置せずに歯科医院で診てもらうようにしましょう。

歯ぐきの健康を守るためには?

自宅での歯ぐきケアは、どんなことをすればいいのでしょうか?

まずは毎日の歯みがきです。
歯と歯ぐきの間に食べかすが残らないよう、歯と歯ぐきの間を丁寧にみがき、むし歯や歯周病を予防します。
強すぎない力でみがき、あわせてフロスも使うようにしましょう。歯ぐきの状態が良くないと感じたら、抗炎症作用があり研磨剤を配合していない 「歯周病予防用歯みがき剤」の使用がオススメです。

歯ぐきマッサージも効果的

歯みがきの後に、歯ブラシや指で歯と歯ぐきの間をやさしくマッサージすることで血流が良くなり、免疫力アップが期待できます。
歯ブラシで行う場合は、歯と歯ぐきの境目にブラシを当てやさしく小刻みに震動させ、毛先が潰されて広がらない程度の力を意識してください。
指の場合は、人差し指の腹を使い奥歯から前歯に向かって円を描くようにクルクルとやさしく、上下で2分程度を目安にマッサージを行います。歯ぐきを傷つけないように爪は短く切っておき、歯ぐきマッサージ用のジェルを使用するとよいでしょう。

まとめ

歯ぐきの状態は、ご自身ではわかりにくいかもしれません。
歯科医院で定期的に検診を受け、歯ぐきのチェックや歯石除去をしてもらいましょう。
また、喫煙やストレス、偏った食生活も歯ぐきに悪影響を与える原因となるので生活習慣を見直すことも大切です。
気になる症状や生活習慣とお口の健康について疑問があれば、当院まで気軽にご相談ください。