こんにちは。我孫子中央歯科室です。
むし歯の治療で詰め物を入れた経験のある方は多いと思います。
そして、「硬い食べ物を食べたら詰め物が取れてしまった!」という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
詰め物は、一度入れたら一生持つものではありません。
今回は、歯の詰め物の寿命や、長持ちさせるためのポイントについて詳しくお話しします。
詰め物の種類と寿命について
歯の詰め物には、保険診療と、自費診療があり、それぞれ使用される材料や耐久性が異なります。
保険診療の詰め物
- 金銀パラジウム合金、銀、レジン
保険診療の詰め物の寿命は、平均3年~7年といわれています。
ただし、噛む力の強さやケアの状態によっては、平均寿命よりも短くなることもあります。
自費診療の詰め物
- 金(ゴールド)、セラミック
自費診療では、より審美性や耐久性に優れた材料が使用されます。
セラミックの中でも特に耐久性が高いとされるオールセラミックは、寿命が10年~20年と長持ちするといわれています。
詰め物の寿命が短くなる原因
詰め物の寿命は、単に「〇年経過したから交換する」というものではありません。以下のような生活習慣などの違いによって、寿命が短くなる場合があります。
噛む力や歯ぎしり・食いしばり
強い力で噛む習慣がある方や、歯ぎしり・食いしばりがある方は、詰め物の劣化が早まる傾向にあります。特に金属製の詰め物は割れにくいですが、歯との接着部分にすき間ができやすくなります。
毎日の歯のケア
歯みがきなどデンタルケアグッズの使用が不十分だと、詰め物の周りにむし歯ができやすくなる傾向があります。
食生活の影響
硬い食べ物(ナッツ・氷・せんべい など)や、粘着性の高い食べ物(キャラメル・ガム など)を頻繁に食べると、詰め物が取れやすくなります。
歯並びや噛み合わせの問題
歯並びや噛み合わせが悪いと、一部の歯に過度な負担がかかり、詰め物が取れたり、欠けたりすることがあります。 特に、奥歯に詰め物をしている場合は、噛み合わせのバランスが重要です。
詰め物が取れたときの対処法
詰め物が取れた場合、そのまま放置すると歯に悪影響を及ぼすため、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
- 取れた詰め物は捨てずに持参ください
場合によっては、取れた詰め物を再度取り付けることができることもあります。清潔な状態で保管し、歯科医院に持参しましょう。
- むやみに取り付けない
ご自身で取り付けたりするのはやめてください。再度取れてしまい、誤飲する可能性があります。
定期的にメンテナンスをしましょう
詰め物は歯を守る大切なものですが、経年劣化してしまうのは避けられません。
定期的に歯科医院でチェックを受け、詰め物の状態を確認することが、長く健康な歯を保つためのポイントです。
それでも詰め物が取れてしまった場合には放置しないようにしてください。むし歯になってしまったり、歯が動いてしまい、新しい詰め物が入りにくくなることもあります。
できるだけ早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
もし気になることがあれば、お気軽にご相談ください。