こんにちは。
我孫子中央歯科室です。
1月19日は「いいくちの日」です。歯のケアだけではなく、口腔内全体の環境を健康な状態に保つ意識を高めることを目的に、花王株式会社が制定しました。
日付は、1と19を合わせた119を「いい(11)くち(9)」と読む語呂合わせからです。
今回は「いいくちの日」にちなんで、「どうしたらお口の中の健康を保てるか」というお話です。
【しっかりとプラーク(歯垢)コントロールを】
大人の口腔内の細菌は、歯をよく磨く人で1000~2000億個、磨かない人だと1兆個もいる、といわれています。
プラーク(歯垢)は細菌のすみかです。プラークコントロールとは、口の中のプラークを取り除き、細菌の数を可能な限り減らすということです。歯ブラシのほかに、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用すると、よりしっかりとプラークを除去することができます。
食生活も重要です。糖分を過剰に摂取すると、細菌が増えやすいお口になってしまいます。また、間食をして歯を磨かずにいると、常にお口の中に細菌を抱えていることになります。外出先での食事の後、歯みがきが難しい場合は洗口剤を使用するなどデンタルグッズを活用して、口腔内を清潔に保つように心がけましょう。
プラークは歯の表面や歯と歯ぐきの境の部分に付着し、歯周ポケット内にも広がっていきます。口腔ケアが不十分だと、狭いところに多くの細菌が集まっている状況が作られてしまいます。このような状態から歯周病菌が繁殖することで、歯周病を発症させる原因となります。歯周病は全身の健康にも悪影響を及ぼすため、予防がとても大切です。
【唾液分泌も重要!】
唾液は口腔内の粘膜についた細菌を洗い流す作用があります。唾液の分泌量を上げるためには、食物繊維を豊富に含むキノコ類や海藻類、野菜、果物などを摂取することが効果的です。特にリンゴは「リンゴ酸」という成分がお口の中の細菌を殺菌する効果があります。ただし、果物には果糖も含まれているので、食べすぎには注意してくださいね。
また、よく噛むことによっても、唾液は分泌されます。食パンの耳やイカのお刺身など、しっかりと噛む必要がある食べ物を食べて、噛む回数を増やしてみてください。
【唾液の減少に合わせたケアを】
加齢によって唾液の分泌量は減少します。そのため高齢の方は、歯だけでなく歯ぐき、舌、粘膜などお口の中全体から、さらに入れ歯やブリッジを含めた、広い意味での口腔ケアを心がける必要があります。
歯みがきだけでは落としきれない汚れもありますので、歯科医院でのクリーニングで、口腔内の健康を維持していきましょう。